【電通のおかげで・・・】これから超繁忙期なのに | 私の会社は12月から「水曜日定時帰宅」、「土日出勤禁止令」
1.はじめに
先の報道にて、電通の新入社員が過労自殺を行い、労基の強制捜査を受けたニュースがありました。その影響が私が勤めている末端の会社にも波及し始めています。
今回はコレについて、ブログの記事にまとめたいと思います。
2.私の会社の影響
会社組織の上からの判断で、以下のような指示が飛んできました。
- 水曜日は強制定時帰宅
- 土日及び祝日は出勤禁止
- 午後10時以降の残業禁止
- 上記の指示に反した場合は、罰則扱い
3.私の職種
私の職種ですが、「土木関連の計画・設計」を行っています。毎年12月~翌年3月末までは工期に向けて、夜中(ときには徹夜)まで仕事をすることが多いです。
決して、残業稼ぎのためにダラダラ仕事をしている訳ではありません。福岡の突貫工事のような状態が続きます。災害が発生したら、なおさらです。
4.「電通」と他事業者との違い
「電通」という会社は、広告代理店です。「電通」を馬鹿にするつもりは全くありませんが、テレビのCM、広告を作ればそれでおしまいというものではありません。
私のような会社は電通とは違います。土木の計画・設計を行っているため、人の命を預かっている業種です。
また、会社の規模も異なります。はっきり言って、「電通」は全国的にみると、小さな会社です。マスコミが騒ぐのは電通はマスコミの身内の会社だからです。大きく報道されれば、労基も動きます。労基の方の残業の方が心配です。寝ずに働いているのではないでしょうか?
私の会社だけはなく、他の会社もとばっちりを受けています。他社の方とお話すると、「電通はとんでもないことをやらかしたな~」という話題が必ず出ます。
5.残業は悪なのか?
私の答えはNOです。ただし、雇用者側が原価率、利益率、数値目標をだけみて、労働者にサービス残業を強制する風潮は「悪」です。
私の会社では、仕事が余り入って来ないときは、「アフターフォローで夜遅くまで働いても残業は付けるな!」という雰囲気が出ていました。さらに、これ以上、「人件費をかけるようであれば、冬のボーナスはなし」という脅しを本部(東京)からかけられました。メールで送られてきたので、何かあった場合は、そのメールを労基に提出しようと思っています。
会社名は公表できませんが、従業員数が1万人弱の会社です。そのようなことが日常茶飯事で行われてきました。
6.年末、年度末の繁忙期に向けて
どこの会社も年末や年度末は繁忙期で忙しくなります。その時期に2.のような指示を行う会社に在籍している自分に情けなさを覚えます。はっきり言って恥ずかしいです。
そんな指示をするのであれば、サービス残業禁止令を出してほしかったです。私の会社は、残業時間に関する制限は特にありません。120時間だろうが、200時間だろうが、上司が承認すれば、残業申請はすんなり通ります。
一応、全社員の残業の状況がイントラで見られるようになっていますので、残業が多すぎると、本部から監視の対象となるようです。
今年は駆け込みの受注が多く、年間の数値目標(ノルマ)を既に達成している状態です。お腹いっぱいの状態です。このため、客先の要求事項に対応するため、やむを得ず残業をする日が多くなりました。
私的には、早く帰って客先を怒らせるより、残業して客先の要求に答える方が精神的に楽です。サービス残業は御免なので、当然、その対価として、残業代は頂戴します。
7.会社の指示に対して馬鹿正直に従うと・・・
最後に、この会社の指示について馬鹿正直に従うと、どのような不利益を被るかを予想してみました。
- 風呂敷残業が増える→情報漏えいの危険性が増す
- 家で仕事すると、家族との亀裂が生じる
- 給与は減るので、妻等からの風当たりが強くなる
- 会社を辞める人が増える
- 外注比率が増大する(下請法に違反)
- (仕事に遅延が生じた場合)客先からの信用失墜に繋がる
- 次年度の仕事の受注に影響する
ということを危惧しています。
私の年齢は40歳です。この世代の人間が社内外に全くいないことも問題です。過去の話なので、仕方ないのですが、慢性的な人手不足が長時間残業につながっていると思います。
労働環境改善は永遠のテーマです。